量子力学の観測問題で健康状態が変わるのか?
- Tetsu Shiratori
- 3月3日
- 読了時間: 4分
更新日:3月4日

私たちの体や健康状態は、量子力学の「観測問題」に影響されるのでしょうか?
量子力学では、観測によって現実が変化することが知られていますが、
それが病気や健康に関係するのかを探ってみます。
1. 観察が現実に影響を与えるか?(量子力学の観点)
量子力学には「観測問題」と呼ばれる現象があります。
最も有名なのは二重スリット実験です。
この実験では、電子や光子が「観測されるかどうか」で振る舞いが変わります。
観察しないとき → 光子や電子は波として振る舞い、干渉パターンを作る。
観察するとき → 粒子として振る舞い、干渉パターンが消える。
この現象は、「観測することで現実が変化する」ことを示唆しています。
しかし、これは量子スケール(極めて小さな世界、11次元あるという別次元)
の話であり、人間の体のようなマクロなスケールに直接適用することは
現在の私たちが証明するのは難しいと考えられています。
2. マクロな世界(古典物理学)ではどうか?
私たちが日常で接する世界は、ニュートン力学や熱力学といった
古典物理学に支配されています。
このマクロな世界では、観察によって物理的な状態が直接変化することはありません。
たとえば:
熱エネルギーが高い物体を「冷たい」と観察しても、温度は変わらない。
運動しているボールを「止まっている」と観察しても、
実際の運動エネルギーは変わらない。
このように、マクロな物理学では「観察が現実を変える」ということは起こりません。
人体もマクロな世界の一部であるため、
観察が直接健康状態を変えることは考えにくいのです。
未病の状態は数値で現れたらわかるが、エネルギーの変化では現れていないことになります
3. エネルギーの視点から考える
物理学では、病気や健康もエネルギーの視点で説明することができます。
体温や代謝 → 熱エネルギー
運動や血流 → 運動エネルギー
神経の信号 → 電気エネルギー
エネルギー保存則により、観察することでエネルギーの総量が変わることはありません。
したがって、「病気か健康かをどう観察するか」によってエネルギーが変化することは、
古典物理学の枠組みでは起こりえません。
4. では、なぜ量子力学の観測問題が
関係ありそうに見えるのか?
量子力学では、観測すると波動関数が収縮し、一つの状態に決まることが
知られています。
これが「観測が結果に影響を与える」と解釈される理由です。
しかし、重要なのは、量子力学の影響は極小のスケールでしか顕著に現れない
という点です。
人間の体は無数の原子や分子の集合体であり、量子力学の効果が
そのまま健康や病気のようなマクロな現象に直接影響するとは考えにくいのです。
現時点では、量子力学の観測問題が健康状態を直接変化させるという
証拠はありませんし、理論はあっても証明ができていません。
5. 結論:現在の物理学の視点では、観察は健康・病気を
直接変えない
量子力学では「観測が微視的な状態を決定する」ことがあるが、
それが人体レベルで病気や健康を変えるとは言えない。
古典物理学では、観察は物理的な状態(エネルギーや運動)を直接変えない。
したがって、「病気だと観察すると病気になり、健康だと観察すると健康になる」
という考え方は、物理学の観点からは説明できないのです。
もちろん、心理的な影響(プラシーボ効果など)が健康に関係することは
知られていますが、それは物理学ではなく、心理学や生物学の範囲の話になります。
今後の展望
科学は常に進歩しています。将来的に、量子力学と生物学の関係が
より深く研究されれば、新しい発見があるかもしれません。
しかし、現時点では、「観察が直接健康を変える」という理論は、
物理学の枠組みでは証明されていません。
このテーマに関心がある方は、引き続き量子生物学などの
最新研究に注目していくと面白いかもしれません!
私たちは量子物理学を研究しているわけではありませんが
証明されていないだけで、可能性まで否定されていないので
量子波動の機械を使う全ての人たちは、施術をする際に
法律厳守とともに影響を考慮して、決して病気や病名の診断を
くださない、表示に惑わされない、長生きするためにエネルギーを
充填していく、短命になりそうなエネルギーは消除していくという
考えが大切だと考えます。
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