量子もつれ わかりやすく
- Tetsu Shiratori
- 2024年11月29日
- 読了時間: 2分
量子もつれというのは、とても不思議な現象で
遠く離れた二つのものが、まるでお互いに話しているかのように
密接に関係している状態のことを言います。

この不思議なつながりをわかりやすく説明するために
お話を一つ使ってみましょう。
想像してみてください、二つの魔法のボールがあって
これらのボールは特別な魔法でつながっています。
どんなに遠くに離れていても、一つのボールが赤に変われば
もう一つのボールも同時に赤に変わるんです。
同じように、一つが青に変われば、もう一つも青になります。
これが「量子もつれ」という現象です。
遠く離れた場所にいても、二つのボールは
まるで一緒にいるかのように振る舞います。
この魔法のボールの話は、量子もつれを簡単に理解するための例です。
物理学の世界では、このような不思議なつながりを使って
たくさんの新しい技術や発見が行われています。
たとえば、とても速く情報を送る方法などに
この現象が使われています。
だから、「量子もつれ」とは、二つのものが
魔法のようにつながっている不思議な状態のことなんですね。
量子もつれを表現する際によく使われる数式は
ベルの不等式違反や量子状態の記述に関連するものです。
特に、量子もつれを示す一般的な例は
エンタングルメントされた量子ビット(qubit)のペア
での状態を記述するものです。
例えば、二つの量子ビットが
エンタングルメントされている状態の一つは
次のように表されます:
∣ψ⟩=12(∣00⟩+∣11⟩)|\psi\rangle = \frac{1}{\sqrt{2}} (|00\rangle + |11\rangle)∣ψ⟩=21(∣00⟩+∣11⟩)
この状態は「ベル状態」と呼ばれ
二つの量子ビットが完全にエンタングルメントされていることを
示しています。
ここで、∣00⟩|00\rangle∣00⟩ および ∣11⟩|11\rangle∣11⟩ は、
それぞれ二つの量子ビットが「0」状態および「1」状態に同時にあることを意味します。
また、量子もつれの度合いを数値的に表現するためには
「コンカレンス」や「エンタングルメント・ウィットネス」などの
測定値が使われますが、これらはもっと複雑な数学を必要とします。
エンタングルメントの詳細な解析には、密度行列やブロッホ球の表現も
使用されることがあります。
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