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分泌型IgAとは?免疫と健康のカギを握る抗体

  • 執筆者の写真: Tetsu Shiratori
    Tetsu Shiratori
  • 2月12日
  • 読了時間: 3分

健康を維持するうえで重要な役割を果たす

「分泌型IgA(sIgA)」をご存じでしょうか?


sIgAは粘膜に存在し、ウイルスや細菌から体を守る

免疫の第一線を担う抗体です。


今回は、sIgAの役割と、その低下が健康や体重に与える影響、

そしてsIgAを増やすための方法について詳しく解説します。



分泌型IgA(sIgA)とは?

sIgAは、免疫グロブリンA(IgA)の一種であり、

特に粘膜免疫に関与する抗体です。


以下のような分泌液に多く含まれています。

  • 唾液

  • 鼻汁

  • 胃液

  • 腸液

  • 母乳(特に初乳)

  • 気道や尿路の分泌液


sIgAの主な役割

  1. ウイルスや細菌の粘膜への付着を防ぐ(中和作用)

  2. 病原体を凝集し、排除しやすくする

  3. 腸内細菌のバランスを整える

  4. 炎症を抑え、免疫応答を調整する


特に腸内では、sIgAが腸内環境を整えることで、

消化吸収をスムーズにし、全身の健康を支えています。



sIgAが低下するとどうなる?

sIgAが不足すると、以下のような問題が発生する可能性があります。

1. 感染症にかかりやすくなる

sIgAが低下すると、ウイルスや細菌が粘膜に付着しやすくなり、

風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。


2. 腸内環境が悪化し、代謝が低下する

sIgAは腸内の善玉菌をサポートし、悪玉菌の増殖を抑えています。

sIgAが不足すると、腸内フローラが乱れ、代謝が低下し、

体重が増加しやすくなります。


3. 慢性炎症やリーキーガットのリスクが上昇

sIgAが低下すると、腸のバリア機能が弱まり、

腸漏れ(リーキーガット)を引き起こす可能性があります。


これにより、腸内細菌由来の毒素(LPS)が血流に入り込み、

慢性的な炎症が続くことで、脂肪の蓄積やインスリン抵抗性が悪化し、

肥満のリスクが高まります。


4. ストレスに弱くなり、コルチゾールが増加

ストレスが増えると、コルチゾールというホルモンが分泌され、

sIgAの分泌が抑制されます。


コルチゾールが増え続けると、血糖値の乱れや

脂肪蓄積が促進されるため、ストレス管理も重要になります。


sIgAを増やすための方法

sIgAの分泌を促進し、免疫力を高めるためには、

以下の生活習慣が効果的です。

1. 腸内環境を整える

  • 発酵食品を摂取する(ヨーグルト、納豆、キムチ、味噌など)

  • 食物繊維を増やす(野菜、海藻、豆類、玄米など)

  • プロバイオティクス・プレバイオティクスを意識する(乳酸菌やオリゴ糖を含む食品)

2. ストレスを減らす

  • 深呼吸や瞑想、ヨガなどを取り入れる

  • 自分の好きな趣味やリラックスできる時間を確保する

  • 質の高い睡眠をとる(7〜8時間の睡眠が理想)

3. 適度な運動を取り入れる

  • 軽い有酸素運動(ウォーキング、ジョギング)を習慣化する

  • 無理な激しいトレーニングは逆効果になることもあるため注意

4. 抗炎症作用のある食品を摂る

  • オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油、えごま油)

  • ビタミンD(魚、きのこ)

  • ポリフェノール(緑茶、ベリー類、カカオ)


まとめ

分泌型IgA(sIgA)は、粘膜の免疫バリアとして働き、

ウイルスや細菌の侵入を防ぐ重要な抗体です。


  • sIgAが低下すると、感染症やアレルギー、腸内環境の悪化、肥満のリスクが高まる

  • 発酵食品・食物繊維・ビタミンA・Dなどを積極的に摂取し、sIgAを増やす

  • ストレス管理、睡眠、適度な運動もsIgAを増やすのに効果的


健康を維持するために、sIgAを意識した生活習慣を取り入れてみましょう!

 
 
 

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