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ストレスホルモン(コルチゾール)とは?

  • 執筆者の写真: Tetsu Shiratori
    Tetsu Shiratori
  • 2月7日
  • 読了時間: 3分

コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンで、

主にストレスへの対応やエネルギー代謝の調整に関与する重要なホルモンです。

別名「ストレスホルモン」とも呼ばれ、ストレスを受けると分泌が増加します。


コルチゾールの主な働き

1. ストレスへの対応

ストレスがかかると、脳の視床下部が信号を送り、

副腎皮質からコルチゾールが分泌されます。

これにより、体がストレスに適応しやすくなります。


2. エネルギー供給

コルチゾールは、血糖値を上げることでエネルギーを確保します。

具体的には、以下のような作用があります。

  • 糖新生の促進(肝臓でのブドウ糖の生成)

  • 脂肪の分解

  • 筋肉のたんぱく質を分解し、エネルギーに変える


3. 炎症の抑制

コルチゾールは免疫系の過剰反応を抑えるため、抗炎症作用や免疫抑制作用を持ちます。

そのため、喘息やアレルギーの治療にもステロイド(コルチゾールに類似した合成ホルモン)が用いられます。


4. 血圧の維持

コルチゾールは血管を収縮させる作用があり、血圧を一定に保つ役割もあります。


コルチゾールが過剰または不足するとどうなる?

コルチゾールが過剰な場合(慢性的なストレスなど)

  • 免疫力の低下 → 風邪をひきやすくなる

  • 高血圧・糖尿病リスクの上昇 → 血糖値が高くなる

  • 筋肉の減少と脂肪の増加 → 特に内臓脂肪が増えやすくなる

  • 不安・うつのリスク増加 → 精神的な不調につながる

  • 睡眠障害 → 夜間にコルチゾールが高いと眠れなくなる


コルチゾールが不足した場合(アジソン病など)

  • 低血糖になりやすい

  • 低血圧・疲労感が強い

  • ストレス耐性の低下

  • 食欲低下、体重減少


コルチゾールを適切にコントロールする方法

1. 睡眠をしっかりとる

コルチゾールは朝に高く、夜に低くなるリズム(概日リズム)を持ちます。

不規則な生活はこのリズムを乱し、ストレスを増加させるため、

十分な睡眠(7時間以上)を確保することが重要です。


2. 適度な運動

軽い有酸素運動(ウォーキング、ヨガ)や筋トレは、コルチゾールを

適度に抑える効果があります。

ただし、過度な運動は逆にコルチゾールを増やすため、バランスが大切です。


3. リラックスする

ストレス管理のために、以下の習慣が効果的です。

  • 瞑想や深呼吸

  • 自然の中で過ごす

  • 趣味を楽しむ


4. バランスの取れた食事

コルチゾールのバランスを整えるために、以下の栄養素を意識するとよいでしょう。

  • ビタミンC(柑橘類、パプリカ) → 副腎をサポート

  • マグネシウム(ナッツ、バナナ) → 神経のリラックスを助ける

  • オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油) → 炎症を抑える


5. カフェインやアルコールを控えめに

カフェインやアルコールはコルチゾールの分泌を増やすことがあるため、

過剰摂取は控えましょう。


まとめ

コルチゾールは、ストレス対応やエネルギー供給に重要なホルモンですが、

過剰に分泌されると健康に悪影響を及ぼします。

適切な睡眠・運動・食事・ストレス管理を心がけることで、

コルチゾールのバランスを保ち、健康的な生活を送ることができます。

 
 
 

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