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NMR(核磁気共鳴装置)って何?もっと、わかりやすく解説!

  • 執筆者の写真: Tetsu Shiratori
    Tetsu Shiratori
  • 2月23日
  • 読了時間: 3分

更新日:3月2日




私たちの身の回りには、目に見えない小さな世界があります。

その小さな世界を調べるために使われるのが NMR(核磁気共鳴)装置 です。

物理の研究や医療の分野で、とても役立っています。

今回は、NMRについて簡単に説明していきますね!


NMRって何?

NMR(核磁気共鳴)は、特別な磁石と電波を使って、物の中身を調べる技術です。

水や薬、食べ物などに含まれる成分や、体の状態を詳しく知るために使われています。


NMRのしくみ

NMRは、次のようなステップで調査を行います。

  1. 強い磁石を使う

    試験するもの(例えば水や薬)に強い磁石の力をかけます。

  2. 電波を当てる

    特定の周波数の電波を当てると、中の小さな粒(原子)が反応します。

  3. 反応を記録する

    電波を止めると、原子が元に戻るときに信号を出します。その信号を記録します。

  4. データを調べる

    記録したデータを分析して、物の成分や構造を知ることができます。

この方法を使えば、小さすぎて見えない成分も細かく調べることができます。


NMR装置のしくみ

NMR装置には、大きく分けて次のようなパーツがあります。

1. 強い磁石

とても強い磁石を使って、試料(調べたいもの)の原子をそろえます。

2. 電波を出す装置

特定の周波数の電波を当てて、原子を反応させます。

3. 信号を受け取る装置

原子から出た信号をキャッチして、データを記録します。

4. コンピューター

集めたデータを分析して、どんな成分が入っているのかを調べます。


NMRはどんなところで使われるの?

NMRは、いろいろな場面で役立っています。

1. 化学の研究

✅ 水や薬の中に何が入っているか調べる ✅ 物質の成分を確認する

2. 医療の分野

✅ MRI(体の中を調べる検査)に使われる ✅ 体内の成分を分析する

3. 食品や薬の品質チェック

✅ 食べ物の成分を調べる ✅ 薬が正しく作られているか確認する


NMRとMRIの違いは?

NMR技術は、病院でのMRI(磁気共鳴画像)にも使われています。

でも、NMRとMRIには違いがあります。

  • NMR → 物質の成分や構造を調べる技術。

  • MRI → NMRを応用して、体の内部を画像で見るための技術。


どちらも同じ原理を使っていますが、目的が違うのです。


NMRのメリットとデメリット

メリット

✅ 壊さずに調べられる(試料を傷つけることなく測定できる)

✅ とても正確に分析できる 

✅ いろんな分野で役に立つ


デメリット

❌ 装置がとても高価(強い磁石を使うので値段が高い)

❌ 大きなスペースが必要 

❌ 測定に時間がかかることがある

❌ うるさい!(不快を感じる人は、とても苦手に感じる)


まとめ:NMRはすごい技術!

NMR(核磁気共鳴)装置は、物の中身を詳しく調べるための特別な技術です。

医療、科学、食品など、さまざまな分野で活躍しています。

特に 「目に見えない小さな世界を知る」 ためにとても大切な道具です。


これからNMR技術が進化することで、さらに新しい発見が生まれるかもしれませんね!

NMRに近いことを、私たちのサービスでは行っていますので、ご興味があれば是非

 
 
 

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